財産に関すること

基本事項の次は何と言っても財産に関することです。

少し前にお父様を亡くされたご遺族の方から相続手続きの依頼を受けました。

遺言はありません。

このような場合、相続手続きで最初に行うことは大きく二つあります。

一つ目は相続人の調査です。

そして二つ目が相続財産の調査です。

ところが、このご遺族の方達はお父様の預貯金がどの銀行に有るのか、よく分からないと言います。

生命保険、互助会も同様、不動産の権利証等の保管先も分からないとのことです。

お父さんが何も伝えてないし、お子さんの方も何も聞いてないのです。

親子のコミュニケーションの取り方がうまくいってなかったということでしょう。

そこで、いろいろな情報をもとに探し出すことから始めないといけません。

このような場合にいつも感じるのが、「せめてエンディングノートに記入さえしていれば」ということです。

もし、預金口座を見つけることが出来ない場合、最終的にそのお金は銀行が取得する事になります。

もったいないですよね。

無いと思っていた通帳が引き出しの奥から見つかり、実は数百万有ったなんて話はざらにあります。

通帳

休眠口座について

銀行は長期間引き出しや預け入れなど取引がされていない預金を休眠口座扱いとします。

取扱い方は、銀行によって異なるかと思いますが、
最後にお金を出し入れした日や定期預金の最後の満期日から、
5年や10年以上経ったものを休眠口座の対象としているようです。

子供の頃や結婚前などに使っていた口座や亡くなった方の口座などが考えられます。

休眠口座になってもその時点で銀行が取得するわけではなく、預金者が払戻し請求をすれば対応してくれます。

しかし、そもそも亡くなった方の口座が不明なのですから、休眠口座はそのうち銀行が取得する可能性が高いといえます。

休眠口座の金額は、日本全体で毎年800億~900億円を超えるといわれていますyjimage

 

お一人様が増えていく時代背景を考えると、今から先もっともっと増えていくことだと思います。

エンディングノートに書こう!

そこでエンディングノートの出番というわけです。

そんな事にならないよう貴方の財産をエンディングノートに記述しておきましょう。

書くべきことは、○○銀行○○支店口座番号○○○○程度でよいと思います。

間違っても暗証番号等は書かないでくださいね

生命保険や加入している互助会や有価証券なども同様です。

お持ちの財産を列挙して記入してみてください。

整理整頓を

さて、預金通帳は何通ありましたか?

その中でずっと使用していない口座やもう使用しないだろうと思われる口座はありましたか?

その答えがYESであれば、今のうちに解約を検討してみてください。

エンディングノートを作成する目的の一つは、モノと心の整理整頓です。

銀行口座を洗い出すことで通帳の整理整頓を考えてみましょう。

残高が僅かしかない預金でも相続人の方々が解約しようとすれば、
亡くなった方や相続人の戸籍の取得など相続人であることの証明が必要となります。

この手続きの手間や費用と残高を比較すれば「しかたないけど、あきらめるしか、、」という選択肢も考えられます。

そんな残念なことにならない為に、

1.エンディングノートに自分の財産を列記しておきましょう。

2.列記した後に今後も使用しない預貯金があれば整理整頓(解約手続き)をしましょう。

 

エンディングノート