エンディングノートを書こう!①

エンディングノートを書こう!

今回から数回にわたりエンディングノートについてのお話しをします。

記憶より記録

スポーツ界では記録より記憶とよく言われます。
ある意味スポーツ選手というのは、人々に夢や感動を与えるものですから、
どんな記録を残したかより、どれだけ多くの人々の記憶に残ったのかを、
重要視することも分からなくもありません。

しかし記憶というのは、やはりどこか曖昧でもあります。
特に時間が経過するとなおさらです。

そして、我々のような一般人にとって、自らが歩いてきた道や将来のことを
しっかりと文字にあらわし、自分自身の人生の棚卸を行い、残された家族や周囲の人たちへ
なんらかのメッセージを残すことが必要だと思います。
これから数回にわたりお話しするエンディングノートこそがその役割を果たしてくれると思います。

エンディングノートとは

エンディングノートを直訳すると、「最期の覚え書き」ということになります。

「最期」、ちょっと抵抗感があるかもしれませんねしかし、命には限りがあり、人にはいつか必ず最期が訪れます。

少しだけ、自身の最期を意識して、

     一度きりの人生を、上手く活きぬくため!

        残された人生を、より楽しく生きて行くため!

           そして最後は、できるだけ安心して逝くため!

エンディングノートを使ってみると良いと思います。

⇒エンディングノートは自分のためのもの

一方でご家族や周囲の方々が困らないよう、自身の想いを書いておくことが、大切な人達への愛情表現だとも思います。

⇒エンディングノートは家族や周囲の人達のためのもの

「エンディングノート」という言葉は既に一般化していますが、私が所属しているNPO法人では、
最期という言葉を使わすに「人生の連絡帳」と命名しています。なかなか巧いネーミングだと思いますね。

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書くポイント

うまくへこたれずに書くポイントは次のとおりです。

 ・書けるとこから、書ける範囲で、書きたいことから書く

⇒無理をしない

 ・書き方にルールはない、自由になんでも書いて良い

⇒かしこまらない。

 ・何度でも書きなおしてよい

⇒書いて終わりではなく、書いてから次が始まる

注意すべきこと

 書くにあたり注意すべきことは次のとおりです

 ・法的な効果はない、法的な効果を期待するには、例えば遺言書等にする

 ・残された人が困るようなこと、嫌な気持ちになるものは書かない

書く内容

一般的に、ノートに書く項目は次のとおりとなります。

 ・自分の住所、本籍、救急時の連絡先など
   特に緊急時の連絡先は大切です。本籍があると戸籍取得の手間がひとつ省けます。

 ・遺言書の有無など
   遺言の有無はとても重要です。特に自筆証書は保管場所も明記しておきましょう。

 ・学歴や思い出、趣味・嗜好や座右の銘など
   自分の歴史(人生)を振り返る良い機会だと思います。
   好きなものを書いておくと判断能力が無くなった時に、介護する人が助かるという話を聞きます。

 ・保険証・免許証などのこと、預貯金や不動産の情報など
   口座や保険証書がない等、相続される方の困った声をよく聞きます。

 ・持病、かかりつけの病院、もしもの時の告知や延命治療など健康管理のこと
    特に延命治療について、ご検討されることをお勧めします。

 ・介護の場所や、お願いしたい人、費用など介護にかんすること
    介護施設や介護費用を含めあらかじめ自分で見聞きしておくことも大切です。

 ・葬儀の内容、遺影、費用など葬儀にかんすること
    どんな葬儀をしたいのか、費用を含め、ご家族があわてないよう決めておく必要があります。
    遺影写真の撮影もしておくとよいでしょう。何と言っても主役ですからね。

 ・墓地の準備や納骨、散骨、お墓を承継してほしい人などお墓のこと
    お墓をどうするのか、納骨、散骨、樹木葬などあらかじめ自分で考えておきましょう。

 ・飼っているペットのこと、面倒を看てほしい人などペットのこと
    残されたペットの処遇も考えておくことが大切です。

 ・家族や、知人などの連絡先や、連絡希望の有無など
    葬儀の際に連絡する人を含め書いておくと、ご家族が迷わなくてすみます。

 ・家族やお世話になった人達への感謝のメッセージ
    ありがとう!文字で想いを伝えてください。

 ・出来事、出会った大切な人達との思い出の写真
    私はお世話になった恩人に会いに行って、ツーショット写真に収める活動を開始しました。

 ・人生グラフなど
    山あり、谷ありの自分自身の人生をグラフ化してみます。最後は45°右肩上がりで。

次回からもう少し細かく説明したいと思います。

エンディングノート

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