エンディングノートを書こう-⑤
こんにちは、終活コンサルタント行政書士の藤崎です。
シリーズでお伝えしてきた「エンディングノート」についての投稿も今回で5回目となります。
このところ、スタッフブログを中心に投稿してきたので少し間隔が開いてしまいましたが、今回でいったん完結とします。
前回までは、自分の事(基本事項)、預貯金や不動産などの財産のことについてお話ししてきました。
今回は、それ以外のことについてお話を進めます。
エンディングノートの目的
以前お話ししたとおり、エンディングノートの目的は二つあります。
一つ目は残された家族が困らないようにあなたの情報をっしかりと書くということ。
二つ目はあなた自身が今からの人生をどう過ごしたいかを希望も含めて記述することです。
先ずは、
病気や健康管理の事
持病、かかりつけの病院、もしもの時の告知や延命治療など健康管理のことを書きましょう。
特に延命治療については、しかりと検討しておくことをお勧めします。
延命治療は希望しないという方が多いと思います。私もそうです。
しかし、いざとなった時に口頭だけで家族に伝えていただけでは、なかなか希望通りというわけにはいきません。
家族に判断させるのは荷が重いとも考えます。
ここは、しっかりと自分の意思を書いておく事、そしてそのことを伝えておく事が大切です。
添付している「尊厳死宣言書」を参考にしてください。
介護の場所や、お願いしたい人、費用など介護にかんすること
人は最後まで一人で生きていくのは難しく、いつかは誰かの手助けが必要となります。
ピンピンコロリは難しいのです。
そこで、看てもらいたい人や介護施設・介護費用を含めあらかじめ自分で見聞きし、決めておくことも大切です。
葬儀の内容、遺影、費用など葬儀にかんすること
どんな葬儀をしたいのか、費用を含め、ご家族があわてないよう決めておく必要があります。
葬儀費用については、あらかじめ別途に用意しておくこと、生命保険金を利用すること、
互助会を利用するなどいろいろな方法が考えられます。
遺影写真の撮影もしておくとよいでしょう。何と言っても主役ですからね。
墓地の準備や納骨、散骨、お墓を承継してほしい人などお墓のこと
お墓をどうするのか、納骨、散骨、樹木葬などを含めてあらかじめ自分で考えておきましょう。
残された家族が、お墓参りが負担にならない?そうであれば墓じまい?など、そんなことも考え、そして必要に応じて準備しておくことも大切です。
飼っているペットのこと、面倒を看てほしい人など
残されたペットの処遇も考えておくことが大切です。
特に最近はペットを飼われている人も多く、ある意味家族同様の存在となってきています。
あなたにもしもの事があったら、大切なペットが路頭に迷わないような準備をしておくことも必要です。遺言での負担付き贈与や、ペット信託契約など、いろいろな選択肢含めて準備しておきましょう。
家族や、知人などの連絡先や、連絡希望の有無など
葬儀の際に、連絡して欲しい人、逆に連絡して欲しくない人を含め書いておくとご家族が助かります。
あなたの交友関係は案外家族には分からないものだからです。
家族やお世話になった人達への感謝のメッセージ
ありがとう!の言葉を是非、文字にして伝えてください。
この一言で家族の心は随分と楽になります。
出会った大切な人達との思い出の写真
私はお世話になった恩人に会いに行って、ツーショット写真に収める活動を開始しました。
お世話になった方も随分とご高齢なので、まだまだお元気なうちに「ありがとう!」を伝えるようにしています。
人生グラフ
山あり、谷ありの自分自身の人生をグラフ化してみましょう。
そして最期は右肩上がりで、、
まとめ
1.先ずは無理せずにざっくりと書きとめる。
2.ざっくり書いたら、一つ一つを「整理」していく
何をやるか
何をやらないか
いつまでにやるか
どの程度までやるか決めて 一つ一つ片付けていく
3.書いただけでは、効力がないものを担保する。
・預貯金や不動産等の相続財産は、「遺言書」で
・身体、判断能力の低下に備えて、「財産管理」や「任意後見契約」を「公正証書」で
・お墓や葬儀やその他手続きは、「死後事務委任契約」を「公正証書」で
以上でエンディングノートを活用しての終活対策についての説明を終わります。
当事務所では、
無料にてエンディングノート作成に関するご相談や、講習会、セミナーなどを開催しておりますので
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